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抄録 2016年度 卒業論文 | 筑波大学 情報学群 | 知識情報・図書館学類

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Academic year: 2018

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日本の高齢化率は平成27年10月1日現在で26.7%となり、世界で最も高い水準となって おり、今後もしばらくは高齢者人口の増加が予想されている。高齢者はそれぞれ能力や健 康状態に差があり、まとめてとらえることが難しい面はあるが、本研究では65歳以上の者 を高齢者として扱うこととする。

図書館における高齢者サービスには生涯学習の機会の提供が含まれるが、公共図書館に おける生涯学習について高齢者に直接尋ねた研究は少なく、図書館における高齢者の生涯 学習活動の実態は明らかになっていない。高齢者に図書館の生涯学習サービスに対する意 見を尋ねることは、高齢者の要望に合ったサービスを提供できるようにし、図書館の高齢 者サービスの改善につながる。ついては本研究では公共図書館の生涯学習サービスに関す る高齢者の実態を明らかにすることを目的とする。

本研究では、事前調査としてフォーカス・グループ・インタビューを行った後に質問紙 調査を行った。インタビュー調査では図書館を利用する高齢者 5 名を対象に、生涯学習や 図書館サービスに関する意見を尋ねた。インタビュー調査の結果を元に質問紙の質問項目 を作成し、取手市立取手図書館において質問紙調査を実施した。調査対象者は高校生以下 を思われる者を除く65 歳以上の者と65 歳未満の者とにわけて比較することとした。質問 紙調査では図書館サービス全体および図書館における生涯学習サービスについて尋ね、高 齢者の公共図書館における生涯学習サービスの実態を明らかにした。

質問紙調査の結果、図書館を利用する高齢者は、高齢者全体と比較して、教養に関する 生涯学習を行っている人が多い傾向にあること、また、教養に関する生涯学習を行う目的 で図書館を利用する高齢者が多いことが明らかになった。

さらに、情報端末を使用して公共図書館において生涯学習を行うことや、図書館内に高 齢者コーナーを設置することへの高齢者の需要が高いことがわかった。ただし、図書館内 に情報端末を用意するだけではなく、使い方や調べ方の説明を行うなどの工夫をしたり、 高齢者と呼ばれることに抵抗を持つ人に配慮したコーナーの名称をつけるといったことが 必要である。

調査実施館である取手市立取手図書館の設備に対して、65歳以上と65歳未満の者の評価 に差があることから、高齢者に配慮した館内図や書架などの設置が求められている。

(指導教員 溝上智恵子)

日本の公共図書館における高齢者向け生涯学習サービスの実態

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